KILL BILL VOL.1

いや〜っ、笑った笑った!!後半はもうず〜っと笑いっぱなし、エンディングロールのアノ曲では、マジでタランティーノに笑い殺されるかと思った。映画館でここまで笑ったのって久しぶりだなぁ…。
これ、簡単に言っちゃうと、あらゆるB級バイオレンス映画の「B級ならではの面白さ」をつなげて一本の(正確には2本の)映画に仕上げてしまった、とゆー前代未聞の怪作。ある意味全国公開などありえない超プライベートフィルムといえよう。
話の構成は多少凝ってるが、タランティーノにしては隙だらけ(しかも埋める気のない隙である)でまぁ全然おとなしい部類。その分、ぶっ飛んだキャラをどばどば出しまくって濃厚で非現実的な、KILL BILLワールドを作り上げてしまった。原色を多用した美術も、これまでのタランティーノ映画とは違ったマンガ臭が漂う。今川泰宏のアニメみたいなもんか、笑っちゃうほどカッコイイ、と言うか。
アクションはかなりイイ。ってーか、ほとんどのアクションがケレン味のみで成立しているので、実はユマ・サーマンの腰が結構引けてるとかはそんなに気にならない。殺陣もユエン・ウーピンにしてはちゃんとチャンバラになってた(千葉真一がチャンバラ指導をしたとの噂アリ)し、栗山千明の壊れた女子高生もワイヤーアクションしてて面白い。日本に入ってからは銃が存在しない、でもみんな日本刀は持ってる(笑)世界になるのもイカス!
今回のVOL.1はヤクザ映画(断言)ってことで、VOL.2は今回押さえていたマカロニ・ウェスタンで行くと見た。でもポン刀は使ってね。
そうそう、宣伝で言ってた映画の革命ってのはどー考えても言い過ぎ。これが革命なら『マーズ・アタック!』も革命だろう。あれもオタク監督の金かけた超B級大作だし。