クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

評判の高さに違わぬ傑作。シチュエーションは『うる星やつらビューティフル・ドリーマー』に似ているが、押井守は現実逃避そのものについて(それはテーマではないから)立場を表明していないので、現実から目を逸らすな!という主張をオトナに(!)食らわす本作の方が、より一般的でシンプルなテーマを持っていると思う。実はアンチ「トトロ」とも言えるかも。
ナンジャタウンやらタイムスリップグリコやらが流行る昨今、本作の評価が今後ますます上がるのは間違いなさそうだ。