クイズ・ショウ

美男役レイフ・ファインズと醜男役ジョン・タトゥーロとゆー、まんまルックスで当てはめたあたりに二枚目役者根性が見え隠れするロバート・レッドフォード監督作。本人は出演していない(と思う)。
アメリカではたまに出てくる社会派メディア批判もの(しかも実話)……と言っていいだろう。
まぁ『ワグ・ザ・ドッグ』とか『マッドシティ』とかと同様、カタルシスの得られなさが快感になる俺のような変態には受けるが、日本では客の入らないタイプの映画。
脚本が優れており、台詞がまた良く出来てるんだこれが。ラストはありきたりとは言え、最後まで飽きさせないサスペンスがある。
惜しむらくは主人公が不在で、安心して感情移入できないことだろうか。
このあたり、ジャン=ルイ・トランティニャンがむちゃくちゃカッコ良かった『Z』、男二人だけの物語『インサイダー』なんかは素晴らしかった。