機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

端的に言って、ガンダムの世界を借りたオーソドックスな反戦映画。キャラの感情がドラマを動かさないとこなんか、ちょっとヨーロッパ映画の味わい。この話、例えば背景が第二次大戦だとしてもそのまま成立してしまうあたりが凄すぎる。
ヤマトの「愛」、ガンダムの「共感」、マクロスの「歌」、エヴァンゲリオンの「同化」に真っ向から立ち向かうディスコミュニケーションがテーマなので、どっちかと言うと人に嫌われやすいタイプの作品だと思う。俺は好きだが。
アルがトラックに飛び移るシーンのマンガチックな動きだけがリアリズムの世界からやたら浮いてて、逆に作品のトーンを再確認させられた。