韓流ゲーム

ワダさんのPS2ヴァルケン被害者ページ(http://mktroom.hp.infoseek.co.jp/kusonauts/)を見てると、どーもコレ、韓国産だとか書いてある。
そう言えば、韓国ゲーム業界(の一部)を見て感じたのは、「エリートたちによるPCゲーム黎明期」だった。日本のPCゲーム黎明期と違い、強烈なハングリー精神やフロンティア意識、(他のジャンルで成功できなかった人の)鬱屈の発露、趣味の延長による野放しな作家性などにことごとく欠けている。たとえば、韓国のゲーム製作者は徹夜も休出もしない。これは発売日がない為でもあるが、黎明期なんだから好きで徹夜する人間がいてもいい、と思うのは俺が古い感性の持ち主だからか。
また、山師根性的な部分は韓国でも持っている人はいるが、基本的にエリート集団なので、どうしても分析と計算に頼る傾向がある。一方で、「ゲームの面白さ」に関して、完全に分析することは難しい現状もある。一部アメリカなどではノウハウ化が進んでいるが、まだまだ「あるゲームの面白さを目移植で完全再現」するにはほど遠いようだ。ならば自分で新しい面白さを作り出してやろう! とならないところに、中韓台(アジア圏)の根本的な弱さがある。
しかし現在、それらは致命的な問題ではなくなっている。今回こそ昔のゲームの移植だが、これが現在主流のFFだったり、無双系アクションだったりした場合、「ゲーム」部分の面白さはさほど重要ではない。80年代に隆盛を極めたタイミングアクションなどの衰退とともに、日本は、アジア圏にとって扱い易い市場になりつつある。